作家紹介
撮影:小林恵氏(香川県豊島にて)
- 藤井弘
- Fujii Hiroshi
- 写真、インスタレーション
岡山県生まれ、岡山県県在住
土地と人とのかかわりを主題に写真制作を行う。また現在、地域に根ざ
した古写真を発掘する活動を行なっている。主な展覧会に2002 年
『transference : on the unfinished islands』gallery ARTE(丸亀市)、2007年『クロスロード- 共鳴する美術』倉敷市立美術館、2010 年『環境とアート_ 都市に棲む』BankART Studio NYK(横浜市)、2013 年『EAVP2013-断片としてのエコ・アート・ビレッジの提案』N3 art lab(山口市)など - 展示作品について(1)
先人より受け継いだ豊かで美しいふるさとをみずからの手で取り戻し子孫に継承するための豊島の方々のたたかいは、今年で40年が経過します。その間、わが国の廃棄物行政の抜本的な改善と循環型社会形成推進のための法整備が達成されました。
産業廃棄物が不法投棄された土地は本来、水が浦とよばれ、海と山の幸に恵まれた場所でした。その水が浦が、日本初の国立公園であり国民共有の財産である瀬戸内海に調和するよう、世界的にもまれな原状回復のためのたたかいは、現在も続けられています。 - タイトル:「回復について 豊かで美しい島の再生を目指す香川県豊島(てしま)」(2009~2013年)
展示場所:JA五郷支店集荷場 - 展示作品について(2)
岡山県旭川総合開発の中核となった旭川ダムの建設は、岡山の戦後復興とその後の経済成長の礎となる大事業でした。写真家 山﨑治雄氏はその開発過程と、水没の犠牲となり住みなれた故郷を離れる人びとを約5年間にわたり記録し続けました。ほかに例のない仕事だと言えます。しかし残された約1万5千枚の写真は、記録から約六〇年が経過する現在もほぼ未公表のままです。
本年3月、その貴重な写真記録のフィルム原板に、画像が消失するなど深刻な劣化が進行していることが判明しました。展示された写真は、その写真資料の救出保護のため急遽、デジタル化されたものです。 - タイトル:山﨑治雄「旭川ダム開発の記録」昭和25-29 (1950-54)年より(企画:藤井 弘, 提供:山﨑泰雄氏)
展示場所:JA五郷支店集荷場
展示作品(1)「回復について 豊かで美しい島の再生を目指す香川県豊島(てしま)」(2009~2013年)
展示作品(2) 山﨑治雄「旭川ダム開発の記録」昭和25-29(1950-54)年より
- 大野原町エリア
*社会基盤としてのダムの恩恵の陰で水没の犠牲となった人びとを見つめつづけた写真家 山﨑治雄は「開発とは破壊の別名ではないのか」という思いを抱きながら、ありのままの事実を記録しました。しかし50年後、100年後の未来のために残されたこの貴重な写真資料も現在、フィルム原板の劣化が進み消失の危機にあります。
- Area info
- 綾川町エリア
- 観音寺市大野原町エリア
- まんのう町エリア
- 高松市塩江町エリア
- 三豊市財田町エリア
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