作家紹介
- 斉藤 真起 SAITO Maki
- 沖縄県
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武蔵野美術大学中退、フリーのイラストレーターを経てさいたま市議会議員(4期)。
2016年 初個展「ナニモノ?フタモノ。」
2017年 二人展「DどこかにNなんかAる。」
2018年 個展「生存犬」
グループ展「105°」
2019年 個展「海へ来なさい」2017年より、さいたま市の自宅と石垣島の部屋を往き来しながら制作活動をしています。
- 「私の欠片はそこいら中のつぶと一緒くたになる」
- 雨さえ明るい。そのうえ風もあるから、私の欠片はそこいら中のつぶと一緒くたになる。
東と南の窓と西の扉からは海が見える部屋に住み、夕刻、オオカミの末裔たちがあつまってくる学校で働いている。
気の遠くなるような反復。烏の羽のように濡れた瞳。時々いじわるを言い時々笑みを隠す唇。走る君の背中越しの海の色。
わたしは一緒くたになって、無数のつぶになろうとしている。絶望がどんなに巨大でも希望は無数にあると知らせたいから。